『狂い咲き正宗-刀剣商ちょうじ屋光三郎』(山本兼一,講談社,2008.08.20) [本]
この小説を読むまで、山本兼一という作家のことは全く知らなかった。
だが、これまで知らなかったことが悔やまれる面白さの小説だった。
久しぶりに眠る時間も忘れて、仕事があるのに、明け方までかかって一気に読んでしまったほど。
巻末の略歴を見てみると、1956年京都府生まれ。
2004年『火天の城』で第11回松本清張賞を受賞、そして2005年には同じ『火天の城』で第132回直木賞候補に選出。
2008年には『千両花嫁』で第139回直木賞候補に選出。
知っていても不思議はない実力派の作家の方だったらしい。
知らなかった自分を恥じる気持ちで一杯。
物語は、将軍家の刀剣類を管理する御腰物奉行の長男で、父親に「正宗は存在しなかった」と言い切り、結果として勘当され、刀剣商に婿入りし、自分も刀剣商になった光三郎が主人公。
名刀に意外な形で関わる人々を興味深く描写している。
特に、山浦清麿が出てくることと、その描き方のうまさにはびっくり。
清麿は、隆慶一郎の『鬼麿斬人剣』にも登場し、重要な役割を果たしているが、もしかすると隆作品の影響があるのかもしれない。
しかし、やはり、直木賞候補になる作家の中には、まだ私の知らないすごい人が眠っている。
もっとちゃんと研究しないといけないなぁ。とにかく面白くて感心。
次は、虎鉄を主人公にしているらしい『いっしん虎鉄』を読んでみよう。
だが、これまで知らなかったことが悔やまれる面白さの小説だった。
久しぶりに眠る時間も忘れて、仕事があるのに、明け方までかかって一気に読んでしまったほど。
巻末の略歴を見てみると、1956年京都府生まれ。
2004年『火天の城』で第11回松本清張賞を受賞、そして2005年には同じ『火天の城』で第132回直木賞候補に選出。
2008年には『千両花嫁』で第139回直木賞候補に選出。
知っていても不思議はない実力派の作家の方だったらしい。
知らなかった自分を恥じる気持ちで一杯。
物語は、将軍家の刀剣類を管理する御腰物奉行の長男で、父親に「正宗は存在しなかった」と言い切り、結果として勘当され、刀剣商に婿入りし、自分も刀剣商になった光三郎が主人公。
名刀に意外な形で関わる人々を興味深く描写している。
特に、山浦清麿が出てくることと、その描き方のうまさにはびっくり。
清麿は、隆慶一郎の『鬼麿斬人剣』にも登場し、重要な役割を果たしているが、もしかすると隆作品の影響があるのかもしれない。
しかし、やはり、直木賞候補になる作家の中には、まだ私の知らないすごい人が眠っている。
もっとちゃんと研究しないといけないなぁ。とにかく面白くて感心。
次は、虎鉄を主人公にしているらしい『いっしん虎鉄』を読んでみよう。
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