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『神去なあなあ日常』(三浦しをん,徳間書店,2009.05.31) [本]

横浜生まれ、横浜育ちの主人公・平野勇気が、高校卒業後、三重県の山奥にある神去村で、研修生として林業に従事する、というのが物語の大筋。
目次は、次のとおり。

一章 ヨキという男
二章 神去の神さま
三章 夏は情熱
四章 燃える山
終章 神去なあなあ日常

物語は、主人公・勇気が神去村での一年を振り返り、気の向くままに記録していく形の一人称で語られる。
山奥の村に放り込まれ、チェーンソーの使い方を教えられ、親切とまではいえないが頼れる先輩ヨキや仕事仲間の面々に鍛えられながら、神去村の四季が描かれる。
また、林業の難しさというか、気の長さが必要なことが語られていく。
物語後半の軸となる、勇気と小学校の先生・直紀との淡い恋模様も読んでいて楽しかった。
それにしても、繁ばあちゃんの台詞「ええとこまで持ちこんだな。あと一歩や。競争相手はおらんのや、じっくり攻めるねぃな。若い男女が一緒におれば、おのずとええ仲になる」には、思わずくすっとしてしまった。


神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本



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