『殿様の通信簿』(磯田道史,朝日新聞社,2006.06.30) [本]
前作の『武士の家計簿』ほどのドラマツルギーは感じられないものの、『土芥寇讎記』という元禄期に書かれた、幕府隠密が探索してきた諸大名の内情を幕府の高官がまとめたという資料を参考にしているだけあって、生々しいエピソードが多い。
浅野内匠頭が暗君だったり、前田家で「利長様はご自分で毒を飲まれた」と加賀藩の人たちが信じていたこととか、前田利常が徳川家から嫁いできた姫の乳母を蛇責めで殺したり、なんていうお話は、通常、秘されて出てこない話だ。
ほんとうに力のある研究者だなぁ……。若手だし、今後に期待。
浅野内匠頭が暗君だったり、前田家で「利長様はご自分で毒を飲まれた」と加賀藩の人たちが信じていたこととか、前田利常が徳川家から嫁いできた姫の乳母を蛇責めで殺したり、なんていうお話は、通常、秘されて出てこない話だ。
ほんとうに力のある研究者だなぁ……。若手だし、今後に期待。
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