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志の輔らくご in PARCO [旅]

志の輔らくご in PARCOを観てきました。

立川志の輔の独演会を聴くのは、これで4回目。でも、パルコでの1か月公演だけあって、場の華やぎというか、お客さんの気合いが違いました。
そもそも、ロビーに飾られているお花の数や顔ぶれが尋常じゃなく……。さだまさしは、同門の立川談春との深いつながりを知っていたこともあり、まだ予想の範囲内でしたが、渡辺謙の名前を見つけたときには「おおっ!?」と思いました。
……どういうつながりなんでしょうか?

18時40分には会場に着いたので、とりあえず会場販売限定の『午前様らいぶ』のDVDを購入。
3巻目までは持っているのですが、なんと5巻目も発売になっているじゃないですか!!
それも「紺屋高尾」。
CDで聴いたことはありますが、速攻で購入。

初めてのパルコ公演だったので、開演前の舞台をちらっと撮ってみました。
こんな感じです。
前方との高低差がしっかりとあり、舞台からみて扇状になっているため、後ろの端の方からでも、とても見やすい会場でした。

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今日の演目は、次のとおり。
毎日、同じ演目なんでしょうか?
それとも、三幕目は日替わりなのかな?

一、身代わりポン太
二、踊るファックス2010
三、中村仲蔵

19時10分に開演。
渡されたチラシを見ると、当日券(朝10時に電話予約)もあるということに、ちょっとびっくり。
当日券の争奪戦も、それはそれで激烈な競争なのでしょうが、ぴあ等で事前にチケットが取れなかった者にも最後のチャンスが残されているんですね。ありがたい心配りです。
そして、さらに驚いたのが、地方での独演会と異なり、前座が全く出てこないこと。
料金がほとんど同じなのに、志の輔さんの噺が3つも聴けるというのは、ぐっとお得感があります。

1幕目は「身代わりポン太」。
富山県のある村で地域活性化の切り札として進められていた「たぬきの里プロジェクト」が、折からの事業仕分けのあおりで凍結され、タヌキ型の展望台(ぽんぽこタワー)も下半身のみで工事が打ち切られることに。
そこで、清掃担当の老女の思いついた(創作した)「身代わりポン太」の昔話を利用して、タヌキの下半身をご神体に仕立てたところ、参拝者が殺到した、という創作落語。

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写真は、「身代わりポン太」の噺にちなんだ「ぽんぽこタワー」のお煎餅(200円)。会場限定販売、とのこと。

2幕目は「踊るファックス2010」。
新春売り出しのチラシのキャッチ・コピーを考えていた吉田薬局の店主のところに届いた間違いFAX。オチは「いい薬になりました」。
CDは持っているのに、まだ聴けていなかったので、初めてが生で聴けたことに感動。聴かずに取っておいてよかった。
最後に、志の輔の後ろにあった衝立に隙間ができて、そこからFax用紙が出てくる仕掛けも楽しかった。

3幕目は「中村仲蔵」。
前座としての自分の初めてのネタは「道灌」だった、という話から、まだ無名だった歌舞伎役者が大成するまでの過程を描いていくのが見事。
特に、新解釈に圧倒され声も出せなかった観客の反応を、「誰にも受けなかった」と勘違いした仲蔵が大阪に出奔しようとする途中に、「すごかった」と語る感想を聞いて、思わず手を合わせるシーンには泣けました。

やはり、天才だ、立川志の輔は。
笑うところなんかほとんどない人情話で、満場の聴衆の心を鷲掴みにして持っていく。
あたかも、斧定九郎を新解釈で演じた初代中村仲蔵が、聴衆を魅了したように……。

終演は、21時45分。
予定では、21時30分より前には終わるつもりだった、と志の輔さんは言われていましたが、あっという間の約3時間でした。

それにしても、地方の独演会とは、圧倒的なレベルの違い。
やはり、東京の、それも1か月公演なので気合いが入っているのでしょうか。
同じ首都圏でも、横浜の「にぎわい座」で観たときなどとは比べものにならない迫力でした。
来年も、なんとか時間を工面して、ぜひ観てみたいものです。


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