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『ザ・マジックアワー』 [映画]

三谷幸喜監督の新作ということで、初日の初回に観てきました。
お客さんの入り具合は、約6割。
もっと混んでいるかと思っていたので、少し拍子抜け。

舞台は、守加護(すかご)という架空の港町。
ギャングのボス(西田敏行)の愛人(深津絵里)に手を出したクラブの支配人(妻夫木聡)が、一切を水に流してもらうために伝説の殺し屋「デラ富樫」を探し出さなければならなくなり、彼が思いついたのは……、というのがあらすじ。

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期限までに見つけることのできなかった伝説の殺し屋の代役を、ギャング役志望の俳優(佐藤浩市)に頼み、映画の撮影だと信じ込ませる、というアイデアは楽しいのだけれど、映画の中の映画という設定に少し無理が感じられた。
出演している俳優さんは豪華なのだけれど、その豪華さが裏目に出たようにも思える。
愛人役の深津絵里さんの美しさも、クラブの支配人(妻夫木聡)に好意を寄せる従業員役の綾瀬はるかさんの魅力も埋没気味。

映画の撮影だと信じ込んでいる佐藤浩市とギャングとのかけあいは、そのすれ違い具合がおもしろいのだけれど、基本的には同じパターンなので、飽きてきてしまった。
さらに、最後の弾着のオンパレードのシーンも、やりすぎというか、コメディーとはいえ、あまりに現実味がなく、冷めてしまった。

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さすがの三谷監督もちょっと息切れなのでしょうか。
『THE 有頂天ホテル』を観たときほどの満足感は感じられませんでした。
守加護という街のセットを作り上げるということそのものに、気を取られすぎたのかなぁ……?
少し前にやっていた特番の中で三谷監督が紹介していて知ったのですが、セットの窓の外は書き割りではなく、ちゃんとセットになっているという豪華な造りで、確かに見応えはありました。
ちょっと残念。

しかし、守加護=「守(主)の加護がある街」という名前は、なにに由来するのだろう?
……と思っていたら、公式サイト(http://www.magic-hour.jp/)を見ていて、疑問が氷解。
守加護は「いりのい市」にある、とのこと。つまり、イリノイ州シカゴをイメージしているんですね。納得。


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コメント 3

naonao

この映画観たいなあと思ってましたが、ガッカリなんですね。
守加護市とはよくできた名前ですね。笑えます。
by naonao (2008-06-07 21:29) 

せつな

>naonaoさん
ご訪問ありがとうございました。
期待していたほどじゃなかったですが、ガッカリというほどじゃなかったですよ?
by せつな (2008-06-08 00:20) 

Flatoutcool

個人的には大爆笑だったですけど…
ワンチャイ数秒間のシーンだったけど
存在感ありありでした(笑)
しかも小夜子の夫だし。
by Flatoutcool (2008-06-08 01:04) 

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