『早刷り岩次郎』(山本一力,朝日新聞出版,2008.07.30) [本]
版木彫りと摺りを請け負う老舗「釜田屋」の岩次郎は、安政の大地震で家族を失ったことを契機に、それまでになかった「早刷り」を考案し、江戸に広める。ただ、その道のりは平坦ではなく……、という、定番の一力節。
岩次郎が「早刷り」に真剣な覚悟で臨む姿は読んでいて気持ちがよい。
ただ、商売敵や幕府の手先となる豪商に絡む話は、話の展開上必要なのはわかるが、少し鬱陶しく思えた。
この部分を書き込むよりは、岩次郎たちの「早刷り」作りの上での工夫などを書き込んでほしかった。
岩次郎が「早刷り」に真剣な覚悟で臨む姿は読んでいて気持ちがよい。
ただ、商売敵や幕府の手先となる豪商に絡む話は、話の展開上必要なのはわかるが、少し鬱陶しく思えた。
この部分を書き込むよりは、岩次郎たちの「早刷り」作りの上での工夫などを書き込んでほしかった。
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