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『ルポ 日本の縮図に住んでみる』(日本経済新聞社編,日本経済新聞社,2009.12.08) [本]

「日本列島のある場所に1か月ほど住んでみたら、日常の取材とは違うなにかが見えてくるだろうか?」という問題意識を持って、日本経済新聞社の50、60代のシニア記者が各地に定住して書かれたルポ。

 目次は次のとおり。
  1. 最西端の孤島-与那国に住んでみる
  2. 変わりゆく労働者の街-横浜・寿町に住んでみる
  3. 奈良・吉野町-若者自立寮に住んでみる
  4. 田舎暮らしを体験-北海道浦河町に住んでみる
  5. 日本ブラジル共存の街-豊田・保見団地に住んでみる
  6. 岡山・邑久光明園-ハンセン病療養所に住んでみる

 特に印象的だったのは、第5章と第6章。
 20年近い交流の歴史を支えてきた自治区長ですら「日本人とブラジル人は共生できない」と断言する現実。
病気は治癒し、患者はほとんどいないにも関わらず、全国13か所の国立ハンセン病療養所に2,600人近い入所者が残らざるを得ない現実。
 双方の救いのなさに、ずっしりとした重たさを感じた。



ルポ 日本の縮図に住んでみる

ルポ 日本の縮図に住んでみる

  • 作者: 日本経済新聞社
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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